産後の抜け毛、授乳中に育毛剤は使える?メーカー公式の記載を確認

産後の髪の変化をイメージしたイラスト
kumattokumatto@gmail.com

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

産後、シャンプーのたびに指に絡む髪の量に、驚いた方もいると思います。「このまま戻らなかったらどうしよう」と検索して、ここにたどり着いたのかもしれません。

多くの方が気にされるのは、いつまで続くのかと、いま何かしたほうがいいのかの2つだと思います。とくに授乳中だと、「育毛剤なんて使っていいの?」と手が止まります。

この記事では、公的な資料とメーカーの公式表示に当たって分かったことだけを書きます。ネットでよく見る数字のうち、裏づけを見つけられなかったものは、そう書きます。

この記事でわかること

・産後の抜け毛の期間について、公的な資料に何が書かれているか
授乳中に育毛剤を使ってよいのか、メーカー2社の公式表示
飲む薬と塗る育毛剤は別物という話
・使うと決めたときに確認したい3つのこと
・育毛剤以外にできること

産後の抜け毛はいつまで続く?公的な資料を確認した結果

検索すると、「産後2〜3か月から始まり、半年〜1年ほどで落ち着く」という説明をよく目にします。多くの医療機関のサイトにも、同じような記載があります。

ただ、この記事を書くにあたって出典をたどったところ、その期間を示した公的な資料を見つけることができませんでした。

日本皮膚科学会が公開している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」の全文を確認しましたが、「分娩後脱毛症」「産後」という語は一度も出てきません。産後の抜け毛の経過を定めた記述は、このガイドラインには含まれていませんでした。

ですので当サイトは、「半年で戻ります」と言い切ることはしません。広く説明されている内容ではありますが、それを当サイトが保証はできない、ということです。

言い切らないのには、理由があります

髪の戻り方には個人差があります。「半年で戻る」と読んだ方が、半年経っても戻らなかったときに、「自分だけおかしいのでは」と思い詰めてしまうことが怖いのです。
私の妻も産後に同じ経験をしました。そのときの話は別の記事に書いています。
見通しを知りたいときは、ネットの平均値より、あなたを診た人の言葉のほうが確かです。

では、何を目安にすればいいか

期間で判断できないなら、受診するかどうかの目安を持っておくほうが実用的です。同じガイドラインには、こう書かれています。

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)より

女性型脱毛症の診断について、「慢性休止期脱毛,膠原病や慢性甲状腺炎などの全身性疾患に伴う脱毛,貧血,急激なダイエット,その他の消耗性疾患などに伴う脱毛,治療としてのホルモン補充療法や薬剤による脱毛などを除外することが大切である」と記載されています。

出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

髪が抜ける背景には、貧血をはじめ、いくつもの原因がありうるということです。産後は貧血や栄養の不足も起こりやすい時期です。

ですから、長く続くとき・急に増えたとき・地肌が見えてきたと感じるときは、育毛剤を買う前に受診してください。原因が別のところにあれば、そちらへの対応が先になります。

授乳中に育毛剤を使っていいのか

ここがいちばん知りたいところだと思います。結論から言うと、製品によって答えが違います。だから「育毛剤は授乳中OK/NG」とひとまとめには言えません。

まず、飲む薬と塗る育毛剤は別物です

検索していると、「授乳中は禁忌」という強い言葉に行き当たることがあります。ただしそれは多くの場合、飲み薬(医薬品)の話です。

同じガイドラインには、飲み薬についてこう書かれています

フィナステリドについて「妊婦または妊娠している可能性のある女性,授乳中の女性への投与は禁忌である」と記載されています。あわせて「女性型脱毛症には内服療法を行うべきではない」とも書かれています。

出典:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」

これは内服薬についての記述です。市販されている女性用の育毛剤の多くは、頭皮に塗る医薬部外品で、分類が異なります。この2つを混同すると、必要以上に怖くなったり、逆に油断したりします。

ちなみに、この「医薬部外品の育毛剤」というカテゴリが何を目的とするものとされているかは、厚生労働省の資料に書かれています。

厚生労働省の資料による、育毛剤(養毛剤)の効能効果の範囲

医薬部外品の育毛剤(養毛剤)は「脱毛の防止及び育毛を目的とする外用剤」と定義され、その効能効果の範囲は「育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛」とされています。

出典:厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」別表4-1 医薬部外品の効能効果の範囲

この範囲の読み方

この一覧に「病後・産後の脱毛」という語が含まれています。ただしこれは「医薬部外品の育毛剤というカテゴリ全体」に認められている効能効果の範囲の話で、個別の製品が何を承認されているかは製品ごとに違います。そして、効能効果の範囲に含まれることと、あなたに効くかどうかは別の話です。検討している製品の表示を確認してください。

なお、化粧品に分類される製品は、この範囲の表現を使えません。化粧品で言えるのは「頭皮、毛髪をすこやかに保つ」「毛髪にはり、こしを与える」といった範囲までです。

メーカーは何と書いているか

では、塗るタイプの育毛剤は授乳中に使えるのか。これはメーカーの公式ページに書かれています。女性用育毛剤として売られている2つの製品について、実際の表示を確認しました。

マイナチュレ 薬用育毛剤(医薬部外品)の記載

妊娠中・授乳中の使用について、「お使いいただけます。ただし、妊娠中、授乳中はお体の状態も普段とは異なり、とても大切な時期ですので、ご心配であれば念のためかかりつけの医師にご相談された上でご使用ください」と記載されています。(2026年8月時点)
※当サイトは、この製品の販売元と広告提携をしています。

出典:マイナチュレ 公式サイト 薬用育毛剤ページ

ベルタヘアローション(医薬部外品)の記載

「妊活中・妊娠中・授乳中に注意が必要な成分は一切含まれておりませんので、ご使用いただけます。」と記載されています。おすすめ使用時期として「産後・育児中」とも書かれています。(2026年8月時点)
※当サイトは、この製品と広告提携をしていません。

出典:ベルタ公式ショップ ベルタヘアローションページ

同じ「医薬部外品の育毛剤」でも、書き方がはっきり違います。一方は「ただし心配なら医師に相談を」と条件を添え、もう一方は「注意が必要な成分は含まれていない」と成分を根拠に説明しています。

どちらが正しいという話ではありません。製品ごとに、メーカーの説明の仕方が違うということです。だからこそ、ひとまとめに「育毛剤は授乳中OK」と言うことはできません。

確認のしかた

検討している製品があるなら、その製品の公式サイトやパッケージで、妊娠中・授乳中の記載を必ず確認してください。記載が見当たらない場合は、メーカーの問い合わせ窓口に聞くのがいちばん早いです。
それでも迷いが残るなら、産婦人科や皮膚科で相談してください。「これを使いたいのですが」と現物や公式ページを見せれば、その場で判断してもらえます。

使うと決めたときに、確認したい3つのこと

育毛剤は種類が多く、価格の幅も大きいものです。広告の言葉より先に、次の3つを見てください。

① 医薬部外品かどうか

育毛剤には、医薬部外品のものと、化粧品のものがあります。パッケージや公式サイトに「医薬部外品」と書かれているかどうかで見分けられます。

前の章で見たとおり、この2つは表示できることの範囲が違います。「育毛」と大きく書かれた製品を見かけたら、まず分類を確かめてください。

② 有効成分が書かれているか

医薬部外品なら、有効成分の名前が公式サイトや箱に必ず書かれています。書かれていない、または探しても見つからない製品は、そこで一度立ち止まったほうがいいです。

前の章で確認した2製品も、いずれも公式サイトに有効成分の名称が明記されていました。こういう製品なら、何が入っているかを自分で調べられます。

成分名を覚える必要はありません

見るのは「書いてあるかどうか」だけで十分です。
なお、成分の内容はリニューアルで変わることがあります。まとめサイトの成分表は古いことがあるので、必ずメーカーの公式ページか、商品の箱の表示で確認してください。

③ 続けられる金額か

ここがいちばん現実的な問題です。育毛剤は1本使って終わりの製品ではありません。数か月続ける前提なので、月あたりいくらかで判断してください。

当サイト独自調査

当サイトの調査では、髪のケアにかける金額は月3,000円以下が80.5%でした。内訳は1,000円未満が35.1%、1,000〜3,000円が45.4%。なお、これはシャンプーなども含めた髪のケア全体の金額です。

30〜60代女性97人への調査(2026年8月)→ 調査の詳細

多くの製品が「初回◯%OFF」の定期コースを用意していますが、判断すべきは2回目以降の価格です。先ほどのマイナチュレを例に、公式サイトの表示を書き出すと次のようになります(2026年8月時点)。

買い方価格(税込)
通常購入6,320円+送料750円
定期コース 初回1,980円
定期コース 2回目以降5,230円

マイナチュレ公式サイトの表示(2026年8月時点)をもとに作成

先ほどの調査では、髪のケア全体で月3,000円以下という方が8割でした。そこに2回目以降の5,230円が加わるとなると、いま使っているシャンプーなどを見直すか、髪にかける予算そのものを増やすか、どちらかを決めることになります。

これはマイナチュレに限った話ではなく、初回価格を大きく下げている製品に共通する構造です。初回の金額だけを見て決めると、2か月目に迷うことになります。

あわせて確認しておきたいのが返金保証です。マイナチュレの場合、公式サイトに「初めてご購入いただいたお客様に限り、ご注文より180日以内であれば、使用済みでも返品を承ります」と記載されています(2026年8月時点)。合わなかったときに戻せるかどうかは、産後の時期にはとくに大きい要素だと思います。

申し込む前に見ておく2つ

① 2回目以降の価格と、次に届く日。初回が届いた直後に2本目が発送される設計もあります。
② 解約や休止の方法と期限。「次回発送の◯日前まで」と決まっているのが一般的です。産後は時間の感覚が普段と違います。申し込んだその日に、次の発送日をカレンダーに入れておくと安全です。

価格・解約条件・返金保証は変わることがあります。ここに書いた金額もあくまで2026年8月時点のものなので、申し込む前に、最新の表示を公式ページで確認してください。

最新の表示を確認する

この記事に書いた価格・解約条件・返金保証は、いずれも2026年8月時点で公式サイトに表示されていた内容です。条件は変わります。申し込む前に、必ず現在の表示をご自分で確認してください。

新発想の女性育毛剤。マイナチュレ

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育毛剤を使わない、という選択もあります

産後は、お金も時間も気持ちの余裕も、いちばん足りない時期です。毎日続けることが負担になるなら、無理に始める必要はありません。

参考までに、当サイトの調査の数字を紹介します。これは効果を比べたものではありません。「試した人のうち、続けてよかったと感じた人がどれくらいいたか」という満足度の割合です。

当サイト独自調査

髪型・分け目を変えた55%/サプリメント・食事55%/頭皮マッサージ53%/シャンプーを変えた50%/美容院で相談38%/スタイリング剤38%/育毛剤・スカルプケア32%

30〜60代女性97人への調査(2026年8月)→ 調査の詳細

お金のかからない方法ほど、続いているという傾向が出ています。産後の時期には、ひとつの参考になると思います。

抜けている最中に、見た目を助ける方法

伸びるのを待つあいだ、分け目や生え際をどう見せるかで印象はかなり変わります。短い毛がぴょんと立つ時期は、髪型のほうで対応するのが早いです。

洗い方を変えるだけでも違います

抜ける量が怖くて、シャンプーの回数を減らす方がいます。ただ、洗わないことで頭皮の状態が良くなるわけではありません。力を入れずに洗う方法に切り替えるほうが、続けやすいはずです。

人に聞いてみる、という手もあります

自分だけで抱えるより、誰かに一度話してみるほうが早いこともあります。当サイトの調査では、相談相手として最も多かったのは美容師(49.5%)でした。

よくある疑問

Q. 育毛剤は、いつから使い始めていいですか

製品によって記載が異なります。産後すぐの使用について書かれていない製品も多いので、メーカーの問い合わせ窓口か、かかりつけの医師に確認してください。当サイトが「産後◯か月から」と一般化してお伝えすることはできません。

Q. 抜け毛が多いと、薄毛になってしまいますか

これも、当サイトが判断できることではありません。前述のとおり、髪が抜ける背景には貧血や全身の病気など、いくつもの原因がありうると学会のガイドラインにも書かれています。心配なら、待たずに受診してください。

Q. シャンプーを育毛用に変えるだけでは足りませんか

シャンプーは洗い流すもので、育毛剤は塗って留めておくものです。役割が違うので、どちらが上ということではありません。まず1つだけ変えてみて、続けられるかどうかを見るほうが、産後の時期には現実的だと思います。

まとめ

  • 「産後2〜3か月から半年〜1年」という説明はよく見かけますが、公的な資料の裏づけを見つけられませんでした。当サイトは断定しません
  • ガイドラインは貧血や全身性疾患などを「除外することが大切」としています。長引くとき・急に増えたときは受診を
  • 飲む薬(医薬品)と塗る育毛剤(医薬部外品)は別物。「授乳中は禁忌」という記述の多くは飲み薬の話
  • 塗る育毛剤は製品ごとに記載が違います。確認した2製品も、一方は「心配なら医師に相談を」、もう一方は「注意が必要な成分は含まれていない」と説明の仕方が違いました
  • 選ぶときは医薬部外品かどうか・有効成分の記載・続けられる金額かの3つ
  • 初回価格ではなく2回目以降の価格で判断する。解約の期限は申し込んだ日に確認する
  • 使わない選択もあります。分け目のカバーや洗い方の見直しなら、今日から始められます

産後の髪は、いちばん余裕のない時期に、いちばん目につくところで変化します。鏡を見るのが嫌になる日があっても、当然だと思います。

何かを買う前に、まずどこまでが分かっていて、どこからが分かっていないかを整理できていれば、それだけで判断はしやすくなります。この記事がその役に立てばうれしいです。

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女性にとって、抜け毛・脱毛はとても大きな不安ですよね。そんな不安を持っている方へ、寄り添えるような情報発止を目指して頑張っています。その不安、一緒に考えませんか?
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