カラートリートメントで白髪は染まらない?できること・できないことを整理
「カラートリートメントを使ってみたけど、思ったより染まらなかった」。そんな声を見かけたことがあるかもしれません。
実はこれ、製品が悪いというよりそういう仕組みのものだからです。白髪染め(ヘアカラー)とは、分類も、色の入り方も違います。
この記事では、公的な分類にもとづいてカラートリートメントに「できること」と「できないこと」を整理します。向いている人・向かない人がはっきりすれば、買ってから後悔せずに済みます。
この記事でわかること
・カラートリートメントと白髪染めは、何がどう違うのか
・1回でしっかり染まらないのはなぜか
・いま染まらないときに試せること
・色持ちの目安と、使い続ける前提の費用
・選ぶときに見るべき3つのポイント
・向いている人/向かない人
カラートリートメントは「染毛料」。白髪染めとは別のもの
ヘアカラーリング製品は、大きく「染毛剤」と「染毛料」に分かれます。名前が似ていますが、中身はまったく違います。
| 染毛剤 | 染毛料 | |
|---|---|---|
| 代表的な製品 | 白髪染め(ヘアカラー) | カラートリートメント ヘアマニキュア/カラーリンス |
| 分類 | 医薬部外品 | 化粧品 |
| 色の入り方 | 髪の内部で発色させる | 色素が髪の表層部に徐々に浸透 |
| 色持ち | 伸びてくるまで持続 | 約2〜4週間 |
| パッチテスト | 毎回・48時間前に必要 | ほとんどの製品で不要(要確認) |
日本ヘアカラー工業会の分類にもとづいて作成
ポイントは「色素が髪の表層部に徐々に浸透する」という点です。髪の内部で発色させる白髪染めとは、そもそも狙っているところが違います。
だから1回では染まりきりません。製品が効かないのではなく、少しずつ重ねていく前提の設計なのです。
できること、できないこと
日本ヘアカラー工業会は、こう説明しています
半永久染毛料(カラートリートメントなど)は、染毛剤(白髪染め)と比べて「かぶれ、髪の傷みがあまりありません」とされています。ただし化粧品でも肌に合わないことはあります。頭皮に傷や湿疹があるときは使わず、異常が出たら使用を中止してください。
一方で、黒い髪を明るくはできないこと、シャンプーのたび、また汗や雨でも少しずつ色落ちすること、皮膚についた色はすぐにとれにくいことも挙げられています。
できること
- 白髪に色を入れて、目立ちにくくする
- 自宅で、シャンプー後のトリートメント感覚で使える
- 気になる部分だけに重ねられる
- ほとんどの製品でパッチテストが不要(説明書での確認は必要)
できないこと
- 1回でしっかり染めること(何度か重ねる前提)
- 黒い髪を明るくすること(脱色する製品ではありません)
- 色を長く保つこと(シャンプーのたびに落ちていきます)
- 白髪そのものを減らしたり、防いだりすること
最後の1点について
カラートリートメントは色を入れる化粧品であって、白髪が生えてくること自体に働きかけるものではありません。「白髪が減る」「白髪を防ぐ」といった表現を見かけたら、その根拠が示されているかを確認してください。
選ぶときに見る3つのポイント
カラートリートメントは製品ごとの差が出やすいものです。価格や色の種類より先に、次の3つを見てください。
① 放置時間
製品によって5分のものから30分近くかかるものまであります。毎回30分お風呂で待つのは、続けるのが大変です。
「しっかり染まる」と評判の製品ほど放置時間が長い傾向があるので、自分が続けられる時間かどうかを先に確認してください。
② 手や浴室への付着
工業会も「皮膚についてしまうと、すぐにはとれにくい」と挙げている点です。手袋が付属しているか、浴室の床や壁に色移りしないかは、続けられるかどうかに直結します。
レビューを見るときは、「染まり具合」より「後片付け」の記述を探すと実態が分かります。
③ 1本で何回使えるか
カラートリートメントは繰り返し使う前提なので、1本の価格より1回あたりいくらかが実質的な負担になります。
内容量と、1回の使用量の目安(メーカーが記載しています)から、おおよその使用回数を計算しておくと、比較しやすくなります。
月あたりの費用で考える
カラートリートメントは繰り返し使う製品です。使用頻度は製品ごとに指定されているので、「1本◯円」ではなく月にいくらかかるかで見てください。
当サイト独自調査
当サイトの調査では、髪のケアにかける金額は月3,000円以下が80.5%でした。内訳は1,000円未満が35.1%、1,000〜3,000円が45.4%。年代を問わず(30代82%/40代77%/50代以上82%)ほぼ同じ割合です。
ただしこの3,000円はシャンプーなども含めた髪のケア全体の金額です。カラートリートメントは1本1,000円台から4,000円台まで幅があり、1本が何回分かも製品ごとに違います。本体価格 ÷ 使用回数 × 月の使用回数で月あたりに直して、いまのケア代に足せるかどうかで判断してください。
比べるときの注意
「初回◯円」の定期コースは、2回目以降の価格で判断してください。初回だけ安く、2回目から通常価格や複数本まとめての配送になる設計もあります。解約の条件(初回だけで解約できるか)も、申し込み前に必ず確認してください。
色を入りやすくする使い方
同じ製品でも、使い方で入り方が変わります。基本は3つです。
- 髪の水気をよく切る。多くの製品が説明書で指定している手順です
- 気になる部分から先に塗る。放置時間を長く取れます
- 放置時間を守る。短いと色が入りきりません
また、最初の数回は間隔を詰め、色が入ったあとは間隔をあけるという使い方を推奨している製品もあります。推奨頻度は製品ごとに違うので、説明書の指定を優先してください。
向いている人・向かない人
向いている人
- 白髪がまだ少なく、目立たなくなれば十分な方
- 美容院に行くあいだをつなぎたい方
- 自宅で自分のタイミングでケアしたい方
- 毎回のパッチテストの手間を省きたい方
向かない人
- 1回でしっかり染めたい方(染毛剤のほうが目的に合います)
- 黒髪を明るくしたい方(脱色はできません)
- 色落ちが気になる方(シャンプーのたびに落ちます)
- 放置時間を毎回確保するのが難しい方
向かない人に当てはまるなら、無理に選ぶ必要はありません。美容院でのカラーや市販の白髪染めのほうが、目的に合っている場合があります。
よくある疑問
Q. パッチテストは必要ですか
工業会によれば、半永久染毛料は「ほとんどの製品では使用前の皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が不要」とされています。ただし「説明をよく読んで確認してください」とも書かれているので、購入した製品の説明書は必ず確認してください。
なお、白髪染め(染毛剤・医薬部外品)は毎回・48時間前のパッチテストが必要です。こちらは別物なので、混同しないようにしてください。
Q. 白髪染めと併用できますか
製品によって考え方が違うため、それぞれの説明書を確認してください。美容院でカラーをしている場合は、担当の美容師さんに相談するのが確実です。
Q. どのくらいで色が入りますか
製品や髪質によりますが、数回繰り返して徐々にというのが基本です。1回で判断せず、説明書の推奨回数を試してから決めてください。
まとめ
- カラートリートメントは「染毛料」(化粧品)。白髪染め(染毛剤・医薬部外品)とは別物
- 色素が髪の表層部に徐々に浸透する仕組み。1回で染まりきらないのは設計どおり
- 色持ちの目安は約2〜4週間。使い続ける前提で費用を考える
- 工業会は、染毛剤と比べて「かぶれ、髪の傷みがあまりありません」とする一方、黒髪は明るくできず、シャンプーのたびに色落ちするとも記載
- 選ぶときは放置時間・後片付け・1本で何回使えるかの3つ
- 「1回でしっかり染めたい」なら向きません。目的に合う方法を選ぶほうが早い
「染まらない」という評価の多くは、期待していたものと、製品の仕組みがずれていたことによるものです。
少しずつ重ねていくもの、と分かったうえで選べば、美容院に行くあいだをつなぐ方法として使いやすいはずです。
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